与論島・城(グスク)集落にある古民家。ここは私の祖母が建てた家で、私自身もこの家で育ちました。土地は与論島最古の古文書にも名前が残る「猿渡家」から代々受け継がれてきたもので、家族の歴史そのものが刻まれている場所です。

【私を突き動かしたもの】
正直、お金のことだけを考えたら、ここまでの費用をかけたリフォームはできなかったと思います。それでも私を動かしたのは、家族との思い出でした。(今回、動画にもこの景色への想いをまとめています。)
父はがんの治療のため沖縄に移り住み、2016年、沖縄で見送りました。その後、誰も住まなくなった家が、目の前で少しずつ朽ちていくのを見ながら、私はそれを放っておくことができませんでした。

与論島で一緒に過ごした父や祖母は、もういません。それでも、心の中にあるあたたかい思い出を、この家に残しておきたい。その想いが、600万円を超える一次リフォームへと、私を突き動かしていきました。


【リフォームは3つの段階に分けて】
この家を宿として再生するにあたり、一次リフォームは大きく3つの段階に分けて進めていきました。
【①まずは土地の整理から】

最初に取り掛かったのは、土地の整理でした。曽祖母の代に口約束で譲り合っていた土地は、登記がきれいに整理されないまま今に至っていました。これは与論島だけの話なのか、それとも全国的によくあることなのかはわかりませんが、まずは境界をきちんと線引きし、登記を整えるところから始めました。
【②お家の修理】
土地が整ったところで、次はいよいよ家そのものの修理です。大馬建設の大馬秀克さんと、幼い頃からお世話になっている友人のお父さん・南サブルおじちゃんに相談しながら、内装・外装の改修、畳の部屋のフローリング化、押し入れのクローゼット化、水回りの取り替え、雨戸の作り直しなど、一つひとつ手を入れていきました。







【③最後に、古屋の解体】
そして最後に行ったのが、母屋の隣に立っていた古い倉庫の解体です。老朽化が進み、このまま放っておくと台風のときに木材が飛ばされて母屋にぶつかってしまうかもしれない。そんな心配もあり、一連の修理を終えたタイミングで解体工事に踏み切りました。



【これらの工事で実際にかかった費用】
- 外装・室内改装工事(三期工事):5,750,000円
- 消火栓・エアコンの取替工事:150,700円
- 古屋・倉庫の解体工事:158,400円
合計 6,059,100円
正直、数字にしてみると改めて「こんなにかかったんだ」と驚く金額でした。土地の整理も、家の修理も、解体も、それぞれに時間とお金がかかりました。
【1人ではできなかったこと】
ここまで振り返ってみて、改めて思うことがあります。私1人では、逆立ちしてもここまでお家を残す形をとることはできなかったということです。
多くの方から、アイディアや経験に基づく助言をいただきました。そして何より、「どうしてもこの家を残したい」という私の想いを汲んで、たくさんの方が一緒に動き、協力してくださいました。
大馬建設さんをはじめ、島の職人さんたち、そして関わってくださったすべての方々のお陰様で、ここまで形にすることができました。本当に感謝しかありません。
【今も続く、日々の手入れ】
リフォームが終わった今も、この家は放っておかれているわけではありません。お庭の掃除や草むしり、日々の清掃を、今回の管理チームのリーダーになってもらった有馬瞳姉ちゃんのチームにお願いしています。

こうして日々手をかけながら、大切に大切に育んできたお家です。その家を、ぜひあなたにとっての「帰る場所」にしてもらえたら、これほど嬉しいことはありません。
こうした費用と、たくさんの方々の想いの積み重ねを知っていただいた上で、今回のクラウドファンディングに込めた想いも、より深く感じていただけたら嬉しいです。次は、私だけでなく、支援してくださる皆さんと一緒にこの宿を作っていきたい。そんな気持ちで、このプロジェクトに向き合っています。
そして最後に一つだけ。ここまでお話ししてきた土地の整理や解体工事、リフォームの過程で、私自身いろいろな経験をしてきました。もし同じように土地や家のことで悩んでいたり、困っている方がいれば、いつでもお気軽にご相談ください。私の経験が、少しでも誰かの役に立てたら嬉しいです。
いよいよ、明日から支援開始となります。
支援開始前、【9月26日の公開まで】 に、ぜひ「お気に入り登録」をお願いします!


