コーヒー豆を売りたい。
そう思ったのは、「自分が好きだから」だけではありません。
“もし自分がこの仕事を始めたら、
誰が喜んでくれるかな?”
そんな想像から始まりました。

家で一息つく時間、
仕事の合間の深呼吸、
誰かと過ごす静かな午後。
そのひとつひとつに、
わたしの焙煎したコーヒーが寄り添えたら——。
そう思うと胸の奥があたたかくなって、
その先の景色を覗いてみたくなったのです。
「ずっと好きなコーヒーを仕事にできて嬉しいね」
そう言ってもらえたとき、
その言葉が私の心をそっと包んでくれました。
それだけで、ここまでやってきてよかったなと思えました。

頑張るためのコーヒーではなく、
満たされるためのコーヒーを届けたい。
がんばりすぎて疲れた日も、
誰かのために動き続けた夜も、
この一杯が、少しでもやさしく寄り添えたらいい。
香りの奥にある“安心”を届けたくて、
えいやーって、プレオープンしました。
まだ小さな一歩だけど、
この一歩には、たくさんの思いが詰まっています。
自分の好きなことを仕事にすること。
それは、“自分を大切にする”という選択のはじまり。
頑張るのではなく、
満たされるために、今日も一杯のコーヒーを淹れています。
——がんばるあなたへ。
どうか今日だけは、自分ファーストで。
